[蒸留所]キルベガン蒸留所

キルベガン蒸留所は、2007年にクーリー社が蒸留を再開したアイリッシュ蒸留所ですが、ルーツとしてはアイルランド最古と言われているブルスナ蒸留所まで遡ります。

ブルスナ蒸留所(Brusna)は、1757年にマシュー・マクマナス(Matthew MacManus)がアイルランドのキルベガン村に設立された記録上世界最古の蒸留所で、近くを流れるブルスナ川から命名されています。

キルベガンとは、ゲール語で「ベガンの教会」という意味だそうで、6世紀にアイルランド12聖人の1人である聖ベガンが立てた修道院があったことから名付けられたと言われています。

蒸留所は、1797年にウィリアム・コッド(William Codd)らの手に渡ったのち、1843年にジョン・ロック(John Locke)が買収、ロック蒸留所としてアイリッシュウイスキーを代表する蒸留所となりましたが、1947年に蒸留所は売りに出されると、1954年に生産停止、1957年には完全に閉鎖しています。

1988年にクーリー社が所有権を取得後、2007年にキルベガン蒸留所として蒸留を再開しています。

  • 2基の銅製ポットスチルのうちの1つは1800年代初めに作られたもので、かつてはタラモア蒸留所で利用されており、ウイスキー生産のポットスチルとしては世界最古と言われています。
  • 主にバーボン樽が使用され、30%のモルトと70%のグレーンがブレンド。
  • ビジターセンターは2008年のウイスキーマガジンのイコンス・オブ・ウイスキーのビジターアトラクション部門にもノミネートされている人気の高いビジターセンター。