カナディアンウイスキー一覧

カナディアンウイスキーの歴史

カナダでは17世紀後半から穀物蒸留酒を製造されていたと言われているが、アメリカから移住したイギリス系住民が、米国での禁酒法 時代のアメリカに大量に密輸して発展した。

カナディアンウイスキーの一般的な製法

トウモロコシをベースにライ麦などがブレンドされていて、五大ウイスキーの中で一番ライトでスムースな飲み口で、クセのない味わいが特徴。

カナダの法律では「穀類のみを原料とし、カナダ国内で蒸留、容量180リットル以下の樽を用いて3年以上国内で熟成させたもの」がカナディアンウイスキーと定義されいる。

製造工程で使用されるウイスキーは以下のように呼ばれている。

ベースウイスキー(サイレントスピリッツ)
トウモロコシを原料に連続式蒸留器で蒸留。
スパイシーでニュートラルスピリッツに近い味わいで、主に新樽ではなく3年以上使用された樽で熟成。

フレーバリングウイスキー(ラウドスピリッツ)
ライ麦などを原料に連続式蒸留器で蒸留したアルコール度数で60~70度のスピリッツ。穏やかな香りが特徴。

主な蒸留所・ブランド

カナディアンクラブ:Canadian Club/ビームサントリー

「C.C.」の略称でも親しまれているカナディアンウイスキーを代表するブランド。

創業者のハイラム・ウォーカー(Hiram Walker)はスコットランド移民で、穀物商となりウイスキー製造業者となる足場を固めていたが、当時米国でのウイスキーの販売はドラッグストアのみに認められており、時代も禁酒法に傾き始めたため、1858年にデトロイト対岸のカナダのオンタリオに巨大な土地を購入し蒸留所を設立。蒸留所近郊はウォーカービル(Walkerville)と呼ばれる1つの町となった。
「クラブウイスキー」という名で販売されていたウイスキーは、本場バーボンの売上を凌ぐ人気があったため、バーボン業者の圧力により、アメリカ産ウイスキーと区別するため「カナディアンクラブウイスキー」、1890年には現在の「カナディアンクラブ」という名前となる。“カナディアン”という冠がつけば人気が下がると見込んだ圧力だったものの人気はますます不動のものとなり現在に至る。

  • ライ麦・ライ麦麦芽・大麦麦芽はポットスチルで、トウモロコシは連続式蒸留器でそれぞれ個別に蒸留。
    原酒はそれぞれの以下の3種類のつくり分けを行ないます。

    • ベースウイスキー
      トウモロコシ等を原料にコラムスチルでつくるライトでマイルドなウイスキー。
    • スタースペシャル
      ライ麦・トウモロコシ・ライ麦芽・モルトを原料にビアスチルで蒸留した後にダブラーで再溜するフレーバリングウイスキー。
    • スター
      ポットスチルでつくるリッチでフルーティなフレーバリングウイスキー。
  • カナディアンウイスキーの場合、ボトリングの際にフレーバリングウイスキーとベースウイスキーをブレンディングすることが一般的だが、カナディアンクラブではそれぞれの原酒をなじませるため、熟成前にブレンドするプレ・ブレンディング手法(Pre-Blending)を採用。
  • 樽はリチャーしたファーストフィルバーボンバレルを最大4回まで使用しています。一部シェリーバット仕上げのウイスキーも存在します。
  • 熟成庫の温度を一定に保つため、カナディアンウイスキーでは唯一貯蔵庫に暖房を完備。
  • 蒸留所の地下には禁酒法時代にアル・カポネがウイスキーの取引を行なっていた小部屋がある。
  • マンハッタンやニューヨーク、「C.C.C(Canadian Club & Cola)」と呼ばれるコーラと割る専用カクテルとして使用される。

カナディアンミスト:Canadian Mist/ブラウンフォーマン

カナダのオンタリオ州コリングウッドにある蒸留所。
1967年に米国ケンタッキー州のバートン・ブレンズ社によって創業し、米国向けのカナディアンウイスキーとして、一般的なカナディアンウイスキーよりもフルーティな味わいを強調したカナディアンミストの製造販売を開始。1970年代にブラウンフォーマンに買収。日本では2016年よりアサヒが輸入販売。

同蒸留所のある場所になぞらえたコリングウッドも製造。

  • 原料のトウモロコシ(デントコーン)とライ麦は地元のオンタリオ産のものを使用。
  • マッシュに未精製の天然酵素を加えることで味わいに複雑さを出している。フレーバリングウイスキーには酵素や酵母は未使用。
  • ステンレス製マッシュタンは、60,589リットルのものが20基あり、3日かけてマッシング。
  • 酵母は、専用施設でDNA構造をチェックするほど厳格に管理されている。
  • 蒸留はステンレス製に銅を詰めたカラムスチルで3回蒸留。
    1回目でアルコール度数60度のスピリッツを製造した後、ジョージア湾の水を加え15度まで薄め、2回目の蒸留を行います。この工程により、フーゼル油と呼ばれる水と混じらない雑味成分が除去され、クリアな味わいとなるそうです。そして3回目の蒸留で元のアルコール度数に戻します。
  • ホワイトオーク樽に詰めて3年熟成されブレンド。
  • 熟成庫は3棟あり、それぞれ最大で38,000樽が収められます。

その他のブランド

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