[メーカー/蒸留所]堅展実業/厚岸蒸留所

堅展実業

東京都に本社を構える食品の卸販売を行なう会社で、北海道釧路市厚岸町に厚岸蒸留所を所有しています。

日本国内でのウイスキー需要の高まりを受け、代表の樋田恵一氏が2010年頃より蒸留所の建設検討を開始。
アイラの気候と良く似た北海道、中でもピーテッドウイスキーと非常に相性のいい牡蠣の生産が盛んな厚岸に目をつけ、2014年に厚岸町より蒸留所建設が許可。
他にも、厚岸は寒暖差の激しいいため熟成のスピードが早まることも期待されています。

厚岸蒸留所

  • ブランド名(J):厚岸蒸留所
  • ブランド名(E):Akkeshi
  • 生産国:日本
  • 住所:北海道釧路市厚岸町
  • オーナー:堅展実業
  • 生産ウイスキー:

建設は2015年10月から始まり、2016年11月よりモルトウイスキーの生産が始まっています。
当面はモルトウイスキーの生産のみを行なっていきますが、将来的にはグレーンウイスキーも生産し、完全自社製のブレンデッドウイスキーを生産することを目指しているそうです。

  • 現在、モルトやピートはスコットランドから輸入していますが、今後は道産のものを使用することを検討。
  • 仕込み水は蒸留所のすぐ背後を流れる尾幌川から採取。
  • マッシュタンはセミロイター式で容量1,000kg。
  • ウォッシュバックもポットスチルもフォーサイス社のもので、フォーサイス社の職人が来日して手厚いサポートのもと設置されました。
    ポットスチルは5,000Lと3,600Lのセットで、ラガブーリンに似たストレート型の洋ナシのような形状。加熱方式はラジエーター方式で、コンデンサーはシェル&チューブ式です。
    ウォッシュバックはステンレス製が6槽あり、あえて温度調整の出来ないものを使用しています。
  • 4段のダンネージ式の熟成庫×2棟の他に、2018年に厚岸湾近くにラック式の熟成庫を1棟増築。
  • 樽はパンチョンタイプのミズナラの新樽とバーボン樽、シェリー樽の3種類を使用。
    今後は赤ワイン樽、ラム樽、ソーテルヌ樽なども使用していく予定。
  • 蒸留所創業前の2013年より敷地内に試験用の熟成庫を建て、江井ヶ嶋酒造とベンチャーウイスキーからニューポッドを購入し、熟成の検証を行なっていました。

NEW BORN FOUNDATIONSシリーズは、1~2年熟成の若い原酒をリリースしたシリーズになります。
日本の法律ではウイスキーの熟成年数に関する明記はありませんが、スコッチの基準に倣って熟成3年未満のスピリッツとしてシリーズ化したものになります。