ウイスキーの偉人

スコットランド

イアン・ハンター(Ian Hunter)

1921-1954年の間にラフロイグ蒸留所のオーナーを努めた人物で、同蒸留所の創業者であるジョンソン家系最後のオーナーとなります。
当時、ラフロイグ蒸留所は、ホワイトホースブランドを立ち上げたピーター・マッキーが販売代理店を務めていました時期がありましたが、マッキーとの長年の裁判により疲労していたラフロイグ蒸留所を建て直しました。(モルトミル蒸留所を参照。)

また、米国禁酒法時代のアメリカに「ラフロイグは薬品の香りがする」として薬用酒としての輸入を認めさせたり、バーボン樽での熟成を導入するなどの功績を残しています。

蒸留所近辺に記者を寄せ付けなかったほどの厳格な秘密主義者だったそうですが、ベッシー・ウィリアムソンには全幅の信頼を寄せ、遺言により蒸留所の全てを彼女に相続させました。

ベッシー・ウィリアムソン(Bessie Williamson)

1950-1970年代のラフロイグ蒸留所最後のオーナー経営者です。
グラスゴー大学を卒業後、短期アルバイトとして1932年から蒸留所で働き始めましたが、第2次世界大戦後に蒸留所長に任命された後、1954年にイアン・ハンターからラフロイグ社を遺贈され、スコットランド蒸留所初の女性所長となりました。
数々の慈善事業にも尽力し、彼女によりラフロイグの名声も売上も上昇しましたが、国際的事業展開を目的としてロングジョン社に売却しています。

その後、1990年からはアライド社の傘下に入り、現在はビームサントリーが所有しています。