[蒸留所]ノースブリティッシュ

基本情報

  • 蒸留所名(J):ノースブリティッシュ
  • 蒸留所名(E):North British
  • オーナー:ディアジオ&エドリントンの共同経営
  • 地域:スコットランド/ローランド/エディンバラ
  • 生産ウイスキー:グレーン

エディンバラ唯一のグレーンウイスキー蒸留所です。

キャメロンブリッジに比べると規模は小さいものの、毎時16万Lのウォッシュを蒸留し、カティサーク、フェイマスグラウス、J&Bなど多くのブレンド用グレーンウィスキーに使用され、多くのウイスキー業者がこの蒸留所からグレーン原酒の供給を受けています。

歴史

1885年、アンドリュー・アッシャー、ウィリアム・サンダーソン(William Sanderson)、ジョン・クラビー(John Crabbie)、ジェームス・ワトソン(James Watson)といったウイスキーブレンダーを中心として設立されました。
当時、グレーンウイスキーはDCL(現在のディアジオ)の独占状態にあり、その脱却を目的として設立された背景があります。
戦時中などで一時は休止していたものの、やがてスコットランドで最大のグレーンウイスキー蒸留所となりました。
1993年、R&B社(現在のエドリントン)とロージアンディスティラーズ社(Lothian Distillers)に経営権が渡り、更に1997年にロージアンが現在のディアジオに買収され現在に至ります。

製法の特徴・こぼれ話

  • 環境問題にも力を入れており、発酵によって発生した二酸化炭素をビールや炭酸飲料用のガスとして販売。1週間で回収されるCO2は缶ビール4億本にのぼる。
    また、1年間で5万トン分のダークグレインを生産する飼料工場を併設。
  • 一方で環境対策へのコスト対策として、2002年にモルティング施設を閉鎖し、郊外で熟成を行なっている。