[ブランド/蒸留所]フォアローゼズ/フォアローゼズ蒸留所

基本情報

  • ブランド名(J):フォアローゼズ
  • ブランド名(E):FOUR ROSES
  • 販売元:キリン
  • 生産国:アメリカ
  • 蒸留所/原酒:フォアローゼズ蒸留所
  • ジャンル:ブレンデッド、バーボン

フォアローゼズ蒸留所

ケンタッキー州アンダーソン郡ローレンスバーグ(Lawrenceburg)にある蒸留所で、近くにワイルドターキー蒸留所があります。
1910年に設立されたミッション・リバイバル様式(スペイン修道院様式)の建物で、建物は国家歴史登録財となっています。現在の拡張工事なども当初の建築を手がけたジョセフ&ジョセフ社が手掛けているそうです。

ブランドのルーツは、1888年にポール・ジョーンズ・ジュニア(Paul Jones Jr)が、ウイスキーロウという自身の食料品店での販売のために商標化した「ストレート・バーボン」だと言われています。
禁酒法時代にも薬用としてのウイスキー生産が認められていた数少ないブランドの1つです。

ブランドの名称は1943年にシーグラムグループに加わった際に命名されたといわれていますが、フォアローゼズを最初に販売したのはルーファス・マシューソン・ローズ(Rufus Mathewson Rose)とも言われており、彼とその兄弟+2人の息子の4名の”Rose”から命名されたと言う説もあります。

一方でキリンのWebサイト上ではこんな素敵なエピソードが紹介されている。

それはある舞踏会でのこと。フォアローゼズの生みの親ポール・ジョーンズは、絶世の美女と出会います。一目で恋に落ちたポールは、迷わずプロポーズしました。でも、彼女は彼にこう答えたのです。「どうか次の舞踏会までお待ちください。プロポーズをお受けするなら、薔薇のコサージュをつけてまいります。」そして約束の舞踏会の夜。彼女は4輪の真紅の薔薇を胸に、彼の前に現れたのでした。愛が実った素晴らしい瞬間。そんな素敵なエピソードから、「フォアローゼズ」と名づけられ、ラベルにはふたりを結んだ真紅の薔薇のコサージュが描かれたと言われています。

当初、シーグラムでは、ブレンデッドウイスキーという位置づけで世界展開し、日本でも1971年から発売が開始されていましたが、2002年にキリンがオーナーとなって以降、ストレートバーボンウイスキーのブランドとして売り出すことで国内外で人気を復興させています。

  • 原料のライ麦は産地は固定していないものの、ドイツ・スウェーデン・フィンランドなど欧州産を中心に使用。トウモロコシは米国の農家と契約し非遺伝子組み換え品を50年以上仕入れている。
  • 原酒は2種類のマッシュビルと5種類の酵母が組合わされ、計10種の原酒が作り出されている。
    様々な原酒を保有することで、スタンダードなイエローラベルの品質を安定させることができ、さらにはシングルバレルなどのプレミアムバーボンを生み出している。

    • Eマッシュビル トウモロコシ:75%、ライ麦:20%、発芽大麦:5%
    • Bマッシュビル トウモロコシ:60%、ライ麦:35%、発芽大麦:5%
  • 蒸留所から少し離れたコックスクリークにある施設で熟成。
    バレル6段積みで24,000本の樽が収納できる平屋造りの貯蔵庫が30棟近くあり、上の方で寝かせている樽と床に近い位置で寝かせている樽の環境差をなくし、樽のローテーションを行なうコスト削減を図っている。
    同施設でボトリングも行われている。(一部日本とヨーロッパでもボトリング)