基本情報
- 蒸留所名(J):グレンモーレンジィ
- 蒸留所名(E):Glenmorangie
- オーナー:LVMH/グレンモーレンジィ
- 地域:スコットランド/ハイランド/北ハイランド/ロスシャイア地域テイン(Ross-shire,Tain)
- 生産ウイスキー:モルト
- 由来:ゲール語で「大いなる静寂の谷間」
- 仕込み水:ターロギーの泉の湧き水(Tarlogie Spring) *硬水
原酒はすべてシングルモルトとして販売されており、シングルモルトとして世界4位の売上を誇ります。
フルーティーでフローラルな風味が特徴で、「香りのデパート」「完璧すぎる」などと評価されます。
歴史
製法の特徴・こぼれ話
- 硬水の仕込水を使用しており、「良質のモルトウイスキーは軟水から作られる」という常識を打ち破り、クリーミーな質感とフルーティな味わいを与えています。
- 蒸留所開設当初から中古のジン用の単式蒸留器を使用しており、ネックの長さは5.14メートルとスコットランド最長です。
立ち昇った蒸気はポットスチルに触れる機会が多くなり、雑味を含んだ蒸気がモロミ内に戻りやすい構造となっているため、軽やかで純度の高いスピリッツが生成されます。
華やかなアロマとエレガントな味わいが生まれることから「天国に近いところまで昇ったウイスキー」とも呼ばれます。 - 使用する大麦もスコットランド原産のものにこだわっています。
- シェリーやマデイラなどのワイン樽で熟成し、味や風味をつけることを始めたため、カスクフィニッシュのパイオニアと呼ばれる。
樽へのこだわりも強く、樽材となるホワイトオークはアメリカのミズーリ州北部の林業家と契約したものを使用し、バーボンメーカーに貸し付けてから熟成樽として使用。グレーモンレイジィでは「デザイナーズカスク」と呼ばれています。 - バニラのニュアンスを最大限に引き出し、滑らかな質感を生み出すため、使用する樽は2回までしか使わないそうです。(3回以上樽を使用するのが一般的)
- 1996年からは、10年熟成をベースに様々な樽2年間後熟させた「エクストラマチュアードシリーズ」をリリース。