[蒸留所]グレンダラン

基本情報

  • 蒸留所名(J):グレンダラン
  • 蒸留所名(E):Glendullan
  • オーナー:ディアジオ
  • 地域:スコットランド/スペイサイド/ダフタウン
    ダフタウンで稼働している数ある蒸留所の中で最も東に位置しています。
  • 生産ウイスキー:モルト
  • 由来:ゲール語で「ダラン川の谷」
    実際はスペイ川の別の支流であるフィディック川が近くを流れていて、仕込み水もこちらの水源を使用しています。
  • 仕込み水:コンバルヒルの泉
    電力供給としても利用されています。

歴史

1897年、アバディーン(Aberdeen)に拠点を構えるウィリアムズ&サンズによって創業された「ダフタウンの7つの蒸留所」として最後に建てられた蒸留所です。

1902年に国王エドワード7世に献上されて以降、王の愛飲するウイスキーとして名を馳せましたが、第1次世界大戦の不況の煽りを受け、1919年にマクドナルド・グリンリースに買収されて以降、現在はディアジオ社所有となっています。

1940年~1947年までの間は世界大戦のため操業を一時閉鎖していましたが、1962年から蒸留所の大規模改修が行われ、さらに1971年に6基の蒸留器を備えた新しい蒸留所が建設されました。
一時期は旧蒸留施設と並行稼動していましたが1985年に旧蒸留施設は閉鎖されています。

製法の特徴・こぼれ話

  • シングルモルトとしての流通はあまりありませんが、ブラック&ホワイトやオールドパーの原酒として利用されています。
  • かつては「花と動物」シリーズの12年物や、長期熟成ボトルが販売されていました。
  • 2007年以降、北米向けに「シングルトン・オブ・グレンダラン(Singleton of Glendullan)」という12年熟成のシングルモルトが販売されています。新鮮な青リンゴを思わせるフルーティな熟成香と、トウガラシのようなぴりぴりした舌触りが特徴的だと言われています。