基本情報
- ブランド名(J):デュワーズ
- ブランド名(E):Dewar’s
- 販売元:バカルディ/ジョン・デュワー&サンズ(John Dewar & Sons)
- 生産国:スコットランド
- 蒸留所/原酒:-
- ジャンル:ブレンデッド
IWC2020のブレンデッドスコッチウイスキー部門でトップ3を独占したブランドです。
歴史
1846年にジョン・デュワー(John Dewar)がパース(Perth)にオープンしたワインとスピリッツの雑貨店が発祥。1860年代からブレンデッドウイスキーの製造・販売を開始しました。
このデュワーは、世界で初めてウイスキーを瓶詰めで販売を行なった人でもあります。
デュワーが1880年に亡くなると、息子のジョンとトミー(John and Tommy Dewar)が事業を引き継ぎます。
1886年にジョン・デュワー&サンズに社名を変更すると、巨大なネオンや映画などを利用した大規模なキャンペーンなどを行ない、デュワーズを世界的なウイスキーブランドに押し上げます。
1893年に英ビクトリア女王からロイヤル・ワラントが授与されています。
また、それまでTullymet蒸留所という小さな蒸留所を所有していましたが、販路拡大に伴い1896年にアバフェルディ蒸留所を設立しています。
1925年にDCLと合併し一時はディアジオ傘下に名を連ねていたこともありましたが、1998年からはバカルディのブランドとなっています。
A・J・キャメロン(A. J. Cameron)
初代マスターブレンダーで、ブレンドの前にヴァッティングする「マリッジ」開発の先駆者です。
また、マリッジをさらに追求し、樽熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、そのブレンデッドウイスキーを再びアメリカンオークにて6ヶ月以上熟成させることで、スムースでバランスの良いウイスキーに仕上げるダブルエイジングプロセスも生み出しました。デュワーズでは12年以上のボトルでこの手法を採用。
製法の特徴
- ハイランドのアバフェルディをキーモルトとし、ロイヤルブラックラ、オルトモア、クレイゲラキ、マクダフなど40種類以上の原酒がブレンド。
- 1891年、鉄鋼王と呼ばれるアンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)が、当時のアメリカ大統領でベンジャミン・ハリソン(Benjamin Harrison)に樽入りのデュワーズをプレゼントしたことで全米中で話題となり、以来アメリカでは「スコッチウイスキー=デュワーズ」と言われるほどの知名度です。