スコッチウイスキー

スコットランドは、大ブリテン島の北部約1/3程とその周辺の島々からなっています。

スコットランドで生産されるウイスキーは、スコッチウイスキー/Scotch Whiskyと呼ばれ、世界一の生産国です。大麦麦芽を乾燥させる際に焚くピートの香りが特徴で、全体的に個性が強く重厚な味わいです。

スコッチウイスキーの歴史

 

スコッチウイスキーの定義

スコッチウイスキーと名乗るには以下の条件を満たしている必要があります。

  • 最低でも3年以上オーク樽での熟成
  • アルコール度数40度以上でボトリング

スコッチウイスキーの主なメーカー・ブランド

モルトウイスキー蒸留所

ハイランド地方/Highland

スコットランド北部地方のグリーノックとスターリング・パースを結ぶ線の北側の地域です。
人口7万人程のインヴァネス/Invernessのハイランド地方唯一の都市があり、ハイランドの首都とも呼ばれています。

氷河時代に氷河の侵食を最も激しく受けた地域で、荒涼とした山々や谷から流れる清流、ピートに覆われた湿地などウイスキー作りに適した環境です。また、イングランドから遠く離れ、山岳地帯であることから密造時代にも官吏の目を逃れてウイスキー造りが盛んに行なわれていました。

ハイランド地方のモルトウイスキー蒸留所は東西南北の4地区に分類され、全体的に豊かなコクと香りを持っているのが特徴ですが、東部はスペイサイドに近いためフローラルさが、西部は潮っぽさが、南部はフレッシュさが、北部は力強さが、といった具合に味わいもわかれるそうです。

北ハイランド地域/North Highland
Balblair/バルブレア蒸留所 Clynelish/クライヌリッシュ蒸留所
Dalmore/ダルモア蒸留所 Dalwhinnie/ダルウィニー蒸留所
Glenmorangie/グレンモーレンジィ蒸留所 Glen Ord/グレンオード蒸留所
Pulteney/プルトニー蒸留所 Royal Brackla/ロイヤルブラックラ蒸留所
Speyside/スペイサイド蒸留所 Teaninich/ティーニック蒸留所
Tomatin/トマーティン蒸留所
[廃]Ben Wyvis/ベンウイヴィス蒸留所 [停]Brora/ブローラ蒸留所
[廃]Glen Albyn/グレンアルビン蒸留所 [廃]Glen Mhor/グレンモール蒸留所
[廃]Millburn/ミルバーン蒸留所
南ハイランド地域/South Highland
Aberfeldy/アバフェルディ蒸留所 Blair Athol/ブレアアソール蒸留所
Deanston/ディーンストン蒸留所 Edradour/エドラダワー蒸留所
Glengoyne/グレンゴイン蒸留所 Glenturret/グレンタレット蒸留所
Loch Lomond/ロッホローモンド蒸留所 Tullibardine/タリバーディン蒸留所
東ハイランド地域/East Highland
Ardmore/アードモア蒸留所 Fettercairn/フェッターケアン蒸留所
Glencadam/グレンカダム蒸留所 Glendronach/グレンドロナック蒸留所
Glenglassaugh/グレングラッサ蒸留所 Glenugie/グレンアギー蒸留所
Glen Garioch/グレンギリー蒸留所 Knockdhu/ノックドゥー蒸留所
Macduff/マクダフ蒸留所 Royal Lochnagar/ロイヤルロッホナガー蒸留所
[廃]Banff/バンフ蒸留所 [廃]Glenesk/グレネスク蒸留所
[廃]Glenury Royal/グレンユリーロイヤル蒸留所 [廃]Hillside/ヒルサイド蒸留所
[廃]Lochside/ロッホサイド蒸留所 [廃]North Port/ノースポート蒸留所
西ハイランド地域/West Highland
Ardnamurchan/アードナムルッカン蒸留所 Ben Nevis/ベンネヴィス蒸留所
Oban/オーバン蒸留所
[停]Glenlochy/グレンロッキー蒸留所
ローランド地方/Lowland

グリーノックとスターリング、パースを結ぶ線の南側の地域で、産業革命の中心地であり、スコットランドの首都 Edinburgh/エディンバラ や、グラスゴー/Glasgowもこの地方にあります。

ハイランド地方に比べ穏やかな丘陵地帯が続きイングランドとも近く、穀物の生産量や木炭の供給が豊富だったことから18世紀からウイスキー製造が行われ、1830年代半ばには115以上の蒸留所が認可されていましたが、密造時代に質の悪いウイスキー作りが流行したため、モルトウイスキーの蒸留所は激減、豊富な原料をもとにしたグレーンウイスキーの生産地となります。

製麦に木炭を使ったり、発芽した大麦麦芽に加え未発芽の大麦と小麦も用い、3回蒸留の蒸留所も多く、近年では、繊細な草花の香りと甘みが特徴的な穏やかで飲み心地が軽快なモルトウイスキーを生産するモルトウイスキー蒸留所が増えてきていて徐々に盛り上がりを見せています。

Ailsa Bay/アイルサベイ蒸留所 Annandale/アナンデール蒸留所
Auchentoshan/オーヘントッシャン蒸留所 Bladnoch/ブラッドノック蒸留所
Daftmill/ダフトミル蒸留所 Glenkinchie/グレンキンチー蒸留所
Kingsbarns/キングスバーンズ蒸留所
[廃]Glen Flagler/グレンフラグラー蒸留所 [廃]Inverleven/インヴァーリーヴン蒸留所
[廃]Killyloch/キリーロッホ蒸留所 [廃]Kinclaith/キンクレイス蒸留所
[廃]Ladyburn/レディバーン蒸留所 [廃]Littlemill/リトルミル蒸留所
[廃]Lomond/ローモンド蒸留所 [廃]Loch Katrine Adelphi/ロッホカトリン・アデルフィ蒸留所
[停]Rosebank/ローズバンク蒸留所 [廃]St Magdalene/セントマグデラン蒸留所
スペイサイド地方/Speyside

鮭釣りで有名なスコットランドのスペイ川河畔地方です。
地理的にはハイランドに含まれますが、多くの蒸留所が集中して味わいも似ているため、ハイランド地方と区別されています。

グランビアン山脈がもたらす冷涼な気候と良質な湧き水、大麦栽培に適した環境が揃っており、古くから密造酒製造の中心地として栄え、スコッチウイスキー発祥の地ともいわれていています。現在でもスコッチウイスキーの6割近くがこの地域で生産されています。

華やかな香りと端麗なピート香をもち、甘みを帯びた落ちついたエレガントさを兼ね揃えていて、ブレンデッドスコッチの原酒としても重宝されてます。

Forres/フォレス地域
Benromach/ベンローマック蒸留所 Dallas Dhu/ダラスデュー蒸留所
Elgin/エルギン地域
Benriach/ベンリアック蒸留所 Glenburgie/グレンバーギー蒸留所
Glenlossie/グレンロッシー蒸留所 Glen Elgin/グレンエルギン蒸留所
Glen Moray/グレンマレイ蒸留所 Linkwood/リンクウッド蒸留所
Longmorn/ロングモーン蒸留所 Mannochmore/マノックモア蒸留所
Miltonduff/ミルトンダフ蒸留所 Roseisle/ローズアイル蒸留所
[廃]Coleburn/コールバーン蒸留所
Buckie/バッキー地域
Inchgower/インチガワー蒸留所
Keith/キース地域
Auchroisk/オスロスク蒸留所 Aultmore/オルトモア蒸留所
Glentauchers/グレントファース蒸留所 Glen Keith/グレンキース蒸留所
Strathisla/ストラスアイラ蒸留所 Strathmill/ストラスミル蒸留所
Rothes/ローゼス地域
Glenrothes/グレンロセス蒸留所 Glen Grant/グレングラント蒸留所
Glen Spey/グレンスペイ蒸留所 Speyburn/スペイバーン蒸留所
[廃]Caperdonich/キャパドニック蒸留所
Dufftown/ダフタウン 地域
Alt A’ Bhainne/アルタナベーン蒸留所 Balvenie/バルヴェニー蒸留所
Dufftown/ダフタウン蒸留所 Glendullan/グレンダラン蒸留所
Glenfiddich/グレンフィディック蒸留所 Kininvie/キニンヴィ蒸留所
Mortlach/モートラック蒸留所
[廃]Convalmore/コンバルモア蒸留所 [停]Parkmore/パークモア蒸留所
[廃]Pittyvaich/ピティヴェアック蒸留所
Livet/リベット地域
Braeval/ブレイヴァル蒸留所 The Glenlivet/ザ・グレンリベット蒸留所
Tamnavulin/タムナヴーリン蒸留所 Tomintoul/トミントール蒸留所
スペイ川中流域他
Aberlour/アベラワー蒸留所 Balmenach/バルミニック蒸留所
Benrinnes/ベンリネス蒸留所 Cardhu/カーデュ蒸留所
Cragganmore/クラガンモア蒸留所 Craigellachie/クライゲラキ蒸留所
Dailuaine/ダルユーイン蒸留所 Dalmunach/ダルムナック蒸留所
Glenallachie/グレンアラヒー蒸留所 Glenfarclas/グレンファークラス蒸留所
Imperial/インペリアル蒸留所 Knockando/ノッカンドゥ蒸留所
The Macallan/マッカラン蒸留所 Tamdhu/タムドゥー蒸留所
Tormore/トーモア蒸留所
アイラ地方/Islay

スコットランドの西海岸と北アイルランドの間に位置する、人口は3,500人ほどの淡路島より少し大きい島です。日本では昔はアイレイと呼ばれていました。
温暖で大麦の栽培に適しており、また島の1/4がピートの湿原で覆われていることから、伝統的にウイスキー造りが盛んな地域です。

麦芽を乾燥させる際の燃料に潮風がたっぷり染み込んだピートを使用するため、ヨード臭やピート由来のスモーキーさが特徴です。水もピートの影響を受けており、さらには蒸留所が海辺に建てられていることもこの特徴に一役買っています。

クセが強いため、ブレンデッドウイスキーでは脇役の扱いとなります。

キャンベルタウン地方/Campbeltown

キンタイア半島の南方に位置する人口5千人程の小さな町です。
資源が豊富で良港な港湾もあったことから、ウイスキー蒸留は古くから行なわれていたと言われており、19世紀時点で30もの蒸留所が存在していましたが、Prohibition/米国での禁酒法 時代のアメリカに質の悪い密造ウイスキーを流していた経緯もあり、禁酒法解除後に衰退。
更に世間がハイランドモルトのような軽めな味わいを好むトレンドに流れていったことで敬遠されるようになってしまいました。

潮っぽい風味・香り豊かでオイリーといった特徴があり、近年では蒸留所の復興を目指しています。
アイラ地方の蒸留所に比べてピート処理が軽いにもかかわらず潮っぽさが出ているのは、この地方に発生する”海もや”に起因すると言われています。

Glengyle/グレンガイル蒸留所 Glen Scotia/グレンスコシア蒸留所
Springbank/スプリングバンク蒸留所
アイランズ

オークニー諸島、スカイ島、マル島、ジュラ島、アラン島にある6つの蒸留所を纏めてアイランズ地域と言います。共通する特徴は特になく、あくまで地理上の括りになります。

Arran/アラン蒸留所 Highland Park/ハイランドパーク蒸留所
Jura/ジュラ蒸留所 Scapa/スキャパ蒸留所
Talisker/タリスカー蒸留所 Tobermory/トバモリー蒸留所

 

スコッチ/ブレンデッドウイスキー他

■主な銘柄

 

■主なグレーンウイスキー蒸留所

タイトルとURLをコピーしました