スコッチウイスキー一覧:シングルモルト(オフィシャル)

ハイランド(Highland)

スコットランド北部地方のグリーノックとスターリング・パースを結ぶ線の北側の地域。ハイランドの首都とも呼ばれるインヴァネスという人口7万人程の街があります。

氷河時代に氷河の侵食を最も激しく受けた地域で、荒涼とした山々や谷から流れる清流、ピートに覆われた湿地などウイスキー作りに適した環境で、また、イングランドから遠く離れ、山岳地帯であることから密造時代にも官吏の目を逃れてウイスキー造りが盛んに行なわれていた。

ハイランド地方のモルトウイスキー蒸留所は東西南北の4地区に分類され、全体的に豊かなコクと香りを持っているのが特徴。東部はスペイサイドに近いためフローラルさが、西部は潮っぽさが、南部はフレッシュさ、北部は力強さが、といった具合に味わいも分かれる。

北ハイランド

バルブレア:Balblair/インターナショナルビバレッジ
クライヌリッシュ:Clynelish/ディアジオ
ダルモア:Dalmore/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
ダルウィニー:Dalwhinnie/ディアジオ
グレンオード:Glen Ord/ディアジオ
グレンモーレンジィ:Glenmorangie/LVMH

原酒はすべてシングルモルトとして販売されており、シングルモルトとして世界4位の売上を誇る。
フルーティーでフローラルな風味が特徴で、「香りのデパート」「完璧すぎる」などと評価される。

場所 ロスシャイア地域テイン(Ross-shire,Tain)
由来 ゲール語で「大いなる静寂の谷間」
仕込水 ターロギーの泉の湧き水(Tarlogie Spring) *硬水
  • 硬水の仕込水を使用しており、「良質のモルトウイスキーは軟水から作られる」という常識を打ち破り、クリーミーな質感とフルーティな味わいを与えている。
  • 蒸留所開設当初から中古のジン用の単式蒸留器を使用しており、ネックの長さは5.14メートルとスコットランド最長。
    立ち昇った蒸気はポットスチルに触れる機会が多くなり、雑味を含んだ蒸気がモロミ内に戻りやすい構造となっているため、軽やかで純度の高いスピリッツが生成される。
    華やかなアロマとエレガントな味わいが生まれることから「天国に近いところまで昇ったウイスキー」とも呼ばれる。
  • 使用する大麦もスコットランド原産のものにこだわる。
  • シェリーやマデイラなどのワイン樽で熟成し、味や風味をつけることを始めたため、カスクフィニッシュのパイオニアと呼ばれる。
    樽へのこだわりも強く、樽材となるホワイトオークはアメリカのミズーリ州北部の林業家と契約したものを使用し、バーボンメーカーに貸し付けてから熟成樽として使用。グレーモンレイジィでは「デザイナーズカスク」と呼ばれています。
  • バニラのニュアンスを最大限に引き出し、滑らかな質感を生み出すため、使用する樽は2回までしか使わないそうです。(3回以上樽を使用するのが一般的)
  • 1996年からは、10年熟成をベースに様々な樽2年間後熟させた「エクストラマチュアードシリーズ」をリリース。
プルトニー:Pulteney/インターナショナルビバレッジ
ロイヤルブラックラ:Royal Brackla/バカルディ
スペイサイド:Speyside/ハーベイ・オブ・エディンバラ
ティーニック:Teaninich/ディアジオ
トマーティン:Tomatin/宝酒造
  • ★★トマーティン レガシー:Tomatin Legacy
  • トマーティン 12年:Tomatin 12 Years Old
  • トマーティン カスク・ストレングス:Tomatin Cask Strength
  • トマーティン 14年 ポート・カスク:Tomatin 14 Years Old Port Cask
  • トマーティン 18年:Tomatin 18 Years Old
  • トマーティン 30年:Tomatin 30 Years Old

蒸留所は標高315mにあり、スコットランドで一番標高の高いシングルモルト蒸留所。
日本企業が最初に保有したスコットランドの蒸留所で、日本では国分グループが代理店を務める。

場所 トマーティン村
インヴァネスから25kmほど南東に下った人口500人ほど小さな村。村の近くにはネッシーで有名なネス湖がある
由来 ゲール語で「杜松(ネズ)の木の茂る丘」
*杜松の木は燃やしても煙の量が少ないことから、この地域では18世紀からウイスキーの密造が盛んに行われていた。
仕込水 「オルタ・ナ・フリス(Alt-na Frith or Free Burn)」
別名「自由の小川」。モナリアス山系から花崗岩の間を時間をかけて流れて出た程よい軟水。

1897年、3人の男と投資家達によりにトマーティン・スペイ蒸留所(Tomatin Spey Distillery)として創業。
1906年すぐに創業を停止し、1909年に新しいオーナーのもとで操業再開。
1956年にポットスチルを2→4基に増設したことを皮切りに大幅な設備拡充を行ない、1970年代には現在のグレンフィディック蒸留所と同規模のスコットランド最大の蒸留所となる。
当時は原酒の大半はブレンデッド用として使用されていたが、1980年頃からブレンデッドウイスキーの需要が世界的に落ち込むと蒸留所の経営も悪化し、1986年に主要取引先であった宝酒造と大倉商事(現在は丸紅)によって買収されます。
これ以降、最盛期には年間1,250万Lまであった生産量を2万Lにまで減らし、品質を追求するようになりました。2014年にはブランドを一新し、アメリカ市場でも人気のあるシングルモルトの1つとなりました。

    • 蒸留所敷地内には30軒近くの住居が用意されていて、従業員の8割近くが暮らしています。中には何世代にも渡って働き続けるスタッフが多くいるそうです。
    • 蒸留所見学では最盛期に使用されていた様々な器具が展示されていて、マッシュタンの中に入るという非常に貴重な体験も出来ます。

南ハイランド

アバフェルディ:Aberfeldy/バカルディ
ブレアアソール:Blair Athol/ディアジオ
ディーンストン:Deanston/ディスティル
エドラダワー:Edradour/シグナトリー・ビンテージ
グレンゴイン:Glengoyne/イアン・マクロード
グレンタレット:Glenturret/グレンタレット
ロッホローモンド:Loch Lomond/ロッホローモンド
タリバーディン:Tullibardine/ピカールワイン&スピリッツ

東ハイランド

アードモア:Ardmore/ビームサントリー
フェッターケアン:Fettercairn/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
グレンギリー:Glen Garioch/ビームサントリー
グレンカダム:Glencadam/アンガス・ダンディ
グレンドロナック:Glendronach/ブラウンフォーマン
グレングラッサ:Glenglassaugh/ブラウンフォーマン
グレンアギー:Glenugie/ペルノ・リカール
ノックドゥー:Knockdhu/インターナショナルビバレッジ
マクダフ:Macduff/バカルディ
ロイヤルロッホナガー:Royal Lochnagar/ディアジオ

西ハイランド

アードナムルッカン:Ardnamurchan/アデルフィ
場所 グレンベッグ(西ハイランド地方でも最西端)
由来
仕込水 グレンモアの泉の水

2014年に、独立系ボトラーのアデルフィがオープンさせた蒸留所で、2022年頃までウイスキーの販売は行われず、それまでは蒸留所見学やアデルフィ社のからの資金援助で賄っていく。熟成3年未満の原酒をスピリッツとして2016年から限定発売していますが、日本では正式には流通していない。

  • サステナビリティの観点から、熟成を含むウイスキーづくりの全行程を蒸留所内で行なうだけでなく、原料も地元産のものにこだわる。
  • 蒸留所の規模としては年間で50万リッターのアルコールが生産でき、ピーテッドとノンピーテッドのウイスキーをほぼ半々で生産。
  • アデルフィ社のアレックス・ブルースによると、蒸留所の候補地は7ヶ所あったが、十分な水が入手できる場所はこの場所だけだったそうです。
  • プライベート・カスク・オーナーシップという原酒の樽販売を行なっていて、ピーテッドかアンピーテッドの原酒、樽もバーボン樽かシェリー樽どちらに詰めるかを選べます。TBS系列の深夜番組『クレイジージャーニー』という番組で、目白田中屋店主の栗林幸吉さんがこちらの蒸留所を訪れた際に衝動買いされていました。
ベンネヴィス:Ben Nevis/アサヒ
オーバン:Oban/ディアジオ

ローランド(Lowland)

グリーノックとスターリング、パースを結ぶ線の南側の地域で、スコットランドの首都エディンバラ(Edinburgh)や、グラスゴー(Glasgow)がある産業革命の中心地。
ハイランドに比べ穏やかな丘陵地帯が続きイングランドとも近く、穀物の生産量や木炭の供給が豊富だったことから18世紀からウイスキー製造が行われ、1830年代半ばには115以上の蒸留所が認可されていましたが、密造時代に質の悪いウイスキー作りが流行したためモルトウイスキーの蒸留所は激減、豊富な原料をもとにしたグレーンウイスキーの生産地となります。
ピートによるスモーキーさは少なく、製麦に木炭を使ったり、発芽した大麦麦芽に加え未発芽の大麦と小麦も用い、3回蒸留の蒸留所も多く、癖も少なめで甘い香りが特徴的で、近年徐々に盛り上がりを見せています。

アイルサベイ:Ailsa Bay/ウィリアム・グラント&サンズ
アナンデール:Annandale/アナンデール

1919年に閉鎖後、2014年に操業再開。オーナーはデイヴィッド・トムソンとテレサ・チャーチ夫妻。

オーヘントッシャン:Auchentoshan/ビームサントリー
場所
由来 ゲール語で「野原の片隅」
仕込水

ローランドの伝統であった3回蒸溜を守り続ける唯一の蒸溜所で、3回蒸溜によりアルコール純度が高く、柔らかくクセがない風味に仕上がっている。
第二次世界大戦中にドイツ軍の空襲により破壊され、流れ出したウイスキーで近くの川が琥珀色に染まったと伝えられている。1994年にサントリーが買収し現在に至る。

ブラッドノック:Bladnoch/ブラッドノック
ダフトミル:Daftmill/フランシス&イアン・カスバート

2005年にライセンス取得し、家族経営を行なっている。

グレンキンチー:Glenkinchie/ディアジオ
キングスバーンズ:Kingsbarns/ウィームスディティラリー

スペイサイド(Speyside)

鮭釣りで有名なスコットランドのスペイ川河畔地方。地理的にはハイランドに含まれますが、多くの蒸留所が集中して味わいも似ているため、ハイランド地方と区別されています。
グランビアン山脈がもたらす冷涼な気候と良質な湧き水、大麦栽培に適した環境が揃っており、古くから密造酒製造の中心地として栄え、スコッチウイスキー発祥の地ともいわれていています。現在でもスコッチウイスキーの6割近くがこの地域で生産されています。華やかな香りと端麗なピート香をもち、甘みを帯びた落ちついたエレガントさを兼ね揃えていて、ブレンデッドスコッチの原酒としても重宝されてます。

フォレス地域(Forres)

ベンローマック:Benromach/スペイモルトウイスキー
ダラスデュー:Dallas Dhu/ディアジオ

エルギン地域(Elgin)

ベンリアック:Benriach/ブラウンフォーマン
グレンバーギー:Glenburgie/ペルノ・リカール
グレンロッシー:Glenlossie/ディアジオ
グレンエルギン:Glen Elgin/ディアジオ
グレンマレイ:Glen Moray/ラ・マルティニケーズ
リンクウッド:Linkwood/ディアジオ
ロングモーン:Longmorn/ペルノ・リカール
マノックモア:Mannochmore/ディアジオ
ミルトンダフ:Miltonduff/ペルノ・リカール
ローズアイル:Roseisle/ディアジオ

ローズアイル製麦所の跡地に2010年10月創業。
2020年時点でシングルモルトウイスキーの販売はされておらず、すべてブレンデッドウイスキーの原酒として使用されている。ジョニーウォーカー ワインカスクブレンドの限定ボトルでも使用されている。
ディアジオによる莫大な投資と最先端の技術により年間1250万リットルのウイスキーを生産。

バッキー地域(Buckie)

インチガワー:Inchgower/ディアジオ

キース地域(Keith)

オスロスク:Auchroisk/ディアジオ
オルトモア:Aultmore/バカルディ
グレントファース:Glentauchers/ペルノ・リカール
グレンキース:Glen Keith/ペルノ・リカール

グレンアイラ Glenislaを生産。

ストラスアイラ:Strathisla/ペルノ・リカール
ストラスミル:Strathmill/ディアジオ

ローゼス地域(Rothes)

グレンロセス:Glenrothes/エドリントン
グレングラント:Glen Grant/カンパリ
グレンスペイ:Glen Spey/ディアジオ
スペイバーン:Speyburn/インターナショナルビバレッジ

ダフタウン地域(Dufftown)

1817年にジェームズ・ダフが築いた小さな街ですが、1823年創業のモートラックをはじめとして現在でも数多くの蒸留所が稼動しており、「ウイスキー=ダフタウン」と言われるほどウイスキー作りが盛んです。19世紀頃には当時稼動していた、バルヴェニー、ダフタウン、グレンダラン、グレンフィディック、モートラック、コンバルモア、パークモアの7つの蒸留所をなぞらえて「ローマは7つの丘の上につくられ、ダフタウンは7つのスチルの上に立っている」とまで言われていました。

アルタナベーン:Alt A’ Bhainne/ペルノ・リカール
バルヴェニー:Balvenie/ウィリアム・グラント&サンズ
ダフタウン:Dufftown/ディアジオ
グレンダラン:Glendullan/ディアジオ

ダフタウンで稼働している数ある蒸留所の中で最も東に位置しています。
名前の由来は「ダラン川の谷」という意味ですが、実際はスペイ川の別の支流であるフィディック川が近くを流れていて、仕込み水もこちらの水源を使用しています。

1897年、アバディーン(Aberdeen)に拠点を構えるウィリアムズ&サンズによって創業された「ダフタウンの7つの蒸留所」として最後に建てられた蒸留所です。
1902年に国王エドワード7世に献上されて以降、王の愛飲するウイスキーとして名を馳せましたが、第1次世界大戦の不況の煽りを受け、1919年にマクドナルド・グリンリースに買収されて以降、現在はディアジオ社所有となっています。
1940年~1947年までの間は世界大戦のため操業を一時閉鎖していましたが、1962年から蒸留所の大規模改修が行われ、さらに1971年に6基の蒸留器を備えた新しい蒸留所が建設されました。
一時期は旧蒸留施設と並行稼動していましたが1985年に旧蒸留施設は閉鎖されています。

  • 仕込み水として使用しているフィディック川からの水源であるコンバルヒルの泉は、電力供給としても利用されています。

シングルモルトとしての流通はあまりありませんが、ブラック&ホワイトやオールドパーの原酒として利用されています。
かつては「花と動物」シリーズの12年物や、長期熟成ボトルが販売されていました。
2007年以降、北米向けに「シングルトン・オブ・グレンダラン(Singleton of Glendullan)」という12年熟成のシングルモルトが販売されています。新鮮な青リンゴを思わせるフルーティな熟成香と、トウガラシのようなぴりぴりした舌触りが特徴的だと言われています。

グレンフィディック:Glenfiddich/ウィリアム・グラント&サンズ

世界で販売されているシングルモルトウイスキーの1/3はグレンフィディックと言われており(年間130万ケース出荷)、世界で一番飲まれているシングルモルト。日本ではサントリーが正規代理店。

創業時から現在までウィリアム・グラント&サンズがオーナーの独立した家族経営の蒸留所。
また、1963年に世界で初めてシングルモルトウイスキーを発売したパイオニアでもあり、化粧箱には「INDEPENDSENT FAMILY DISTILLERS」と独立した家族経営の蒸留所であること、シングルモルトウイスキーのパイオニアであることが明記されている。

ゲール語で「鹿(FIDDICH)の谷(GLEN)」という意味で、ボトルにも鹿がデザインされています。

創業者のウィリアム・グラント(William Grant)は、モートラック蒸留所で働いていましたが、1886年にカーデュ蒸留所の設備(粉砕機・水車・ポットスチル)が売りに出されたのをきっかけにモートラックを退職し、自らの蒸留所の建設に着手しました。
当初は資金難のため、蒸留所建設には9人子ども総出で取り組み、1887年の12月25日の朝、待望のモルトウイスキーが誕生します。建設費用は後に彼が建設したバルヴェニー蒸留所のわずか1/3ほどだったそうで、当時の石積みの建物は現在も現役で使用されています。

1963年に世界で初めてシングルモルトウイスキーを発売ましたが、グレーンに比べ癖の強いモルトウイスキーは、それまでブレンド用の原酒として流通されていたため、「ストレートモルト」という名で発売した当初は周囲から驚きと失笑を買ったそうです。
1969年にはスコットランド初のビジターセンターも設立しています。

水源はロビーデューの泉から汲んでいます。ウィリアム・グラントは、操業当初に予め1,200エーカー(500万平米弱)もの水源地を買い上げていたため、蒸留所が拡大した現在でも水源を確保できています。
容量10tのマッシュタンが2槽あり24時間稼働しています。ここで抽出された大麦麦芽の糖分をウォッシュバックと呼ばれる約5m程の伝統的な木製の発酵樽×24基で発酵しています。醗酵時間は80時間と長時間です。
初溜釜は9kl(13基)、再溜釜は4.5kl(15基)といずれも小型ですが、28基のスチル保有はスコットランド最多で、創業当初のものと同じ形・サイズの銅製蒸留釜を使用して伝統の品質を守っています。
加熱はガスによる直火加熱法を採用し、複雑ながらもしっかりした風味を与えています。
蒸留所内に樽職人(クーパレッジ)や銅器職人を設置することで品質を維持しています。
熟成の終わった様々な原酒を約30樽分入る大きなオーク材の後熟樽で最低9ヶ月間なじませることで、品質を一定に維持する工夫を行なっています。
特徴的な三角形のボトルは、1961年にデザイナーのハンス・スフレーヘル(Hans Schleger)によって考案されました。ウイスキーに欠かせない大切な三つの要素の「火」「水」「土」を表しているそうです。
蒸留所内に瓶詰施設も併設されています。

キニンヴィ:Kininvie/ウィリアム・グラント&サンズ
モートラック:Mortlach/ディアジオ

リベット地域(Livet)

ザ・グレンリベット:The Glenlivet/ペルノ・リカール

マレーにあるモルトウイスキー蒸留所です。ゲール語で「静かな谷」という意味です。
シングルモルトとして世界で2番目に売れていながらも、シーバスリーガルやロイヤル・サルートといったペルノ・リカールが販売しているブレンデッドウイスキーの原酒としても多く使用されています。

創業者であるジョージ・スミスは1792年に生まれ、青年時代から建具屋として働きながらウイスキーの密造を行なっていました。
当時のスペイサイド地方は密造酒業者が多くジョージもその中の1人だったのですが、当時から熟成年数が異なる原酒をマリッジした彼のウイスキーは密造酒ながら英国中で評判だったといわれています。

1823年に酒税法が改正され、政府が許可証を発行する公認の蒸留所が制定されることとなると、その翌年にはジョージがアッパー・ドラマンに創業させた蒸留所が第1号の公認ウイスキー蒸留所となります。
当然ながらこの酒税法の改正は密造業者にとって評判が悪く、政府公認蒸留所に指定された業者は裏切り者として他業者からの攻撃の的となりました。
ジョージ自身も身の危険を守るため、彼の借地人であり酒税法改正に寄与したと言われる第4代ゴードン公爵アレクサンダー(Alexander Gordon, 4th Duke of Gordon)から2丁の拳銃を貸与されたそうです。

1849年、ジョージは新たにケアンゴーム=デルナボ蒸留所を創業させますが、1858年に既存の蒸留所が火事で消失してしたため、翌年には2つの蒸留所を纏める形で現在の場所にグレンリベット蒸留所を建設・稼動させています。

この頃からグレンリベット蒸留所の名声にあやかろうと多くの蒸留所が「グレンリベット」を名乗るようになりました。
自らのグレンリベットの名誉を守るため、ジョージは「グレンリベット」という名前の所有権は自社にあると主張するために提訴をおこないます。
長い裁判の末、1884年にスミス家のグレンリベットと、当時のブレンダーのアンドリュー・アッシャーだけが「グレンリベット」と名乗れるという判決が下され、これ以降蒸留所では「THE」がつくようになりました。
ただし、「グレンリベット」はスペイサイド全体を指す地名であったこともあり、グレン・マレー=グレンリベット蒸留所(Glen Moray-Glenlivet)のようにハイフン付きで「グレンリベット」を名前として使用することは認められていました。

1977年にシーグラムが蒸留所の経営権を買収後、2001年にシーグラムからペルノ・リカールへ買収され現在に至ります。

  • 地元マレーのポートゴードン村にあるクリスプ・モルトハウス産の大麦を使用しています。
  • ピートは使用していません。
  • 仕込み水は地下200mの水脈を源泉とする”ジョージーの湧水”を水源しています。
    水温は年間5~8℃と一定していて、ミネラル分に富む硬水で特有の香気成分が含まれており、糖化工程において大麦から多くの糖分を引き出し、発酵段階で独特で芳醇なフレーバを生み出します。
  • ポットスチルは胴体とパイプ部分にくびれがあるランタン型で、ネックが細長く釜の幅が広くなっています。ネックが細長い構造では、雑味のある蒸気は上昇することができず、ピュアな軽い蒸気だけが上昇し抽出されます。幅の広い釜は蒸留中にアロマ同士の相互作用を促し、甘く豊かなフレーバーを生み出します。
    使用されるオーク樽の多くはバーボンウイスキーの熟成に使用された古樽ですが、一部シェリー酒やポルト酒の古樽が使用されています。
  • ボトリングはエディンバラ郊外ニューブリッジにあるシーバス・ブラザーズ・ボトリング工場が担当しています。
  • 2010年にマッシュタン・ウォッシュバック×8基、ポット・スチル×6基が増設され、イギリス皇太子出席のもとで稼働が開始されています。この設備追加により75%もの増産が可能になったようです。
ブレイヴァル:Braeval/ペルノ・リカール
タムナヴーリン:Tamnavulin/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
トミントール:Tomintoul/アンガス・ダンディ

スペイ川中流域他

アベラワー:Aberlour/ペルノ・リカール
バルミニック:Balmenach/インターナショナルビバレッジ
ベンリネス:Benrinnes/ディアジオ
カーデュ:Cardhu/ディアジオ
クラガンモア:Cragganmore/ディアジオ
クライゲラキ:Craigellachie/バカルディ
ダルユーイン:Dailuaine/ディアジオ
ダルムナック:Dalmunach/ペルノ・リカール
グレンアラヒー:Glenallachie/グレンアラヒー
グレンファークラス:Glenfarclas/J&G グラント
インペリアル:Imperial/ペルノ・リカール
ノッカンドゥ:Knockando/ディアジオ
ザ・マッカラン:The Macallan/エドリントン
  • ザ・マッカラン ダブルカスク15年
    フルーツのような心地よく甘い香り、クリーミーで長く続く余韻が特長とのこと
  • ザ・マッカラン ダブルカスク18年
    レーズンやキャラメルのような豊かな風味で、ほのかにスパイシーで温かみのある味わいとのこと

1824年創業。「シングルモルトのロールスロイス」とも言われ、シングルモルトとして第3位の売上を誇る。
2018年、海外のオークションにて60年熟成のボトルがで1億円超で落札され話題となった。
日本ではサントリーが正規代理店。

タムドゥー:Tamdhu/イアン・マクロード
トーモア:Tormore/ペルノ・リカール

アイラ(Islay)

スコットランドの西海岸と北アイルランドの間に位置する人口3,500人ほどの淡路島より少し大きい島。昔はアイレイとも呼ばれていた。
温暖で大麦の栽培に適しており、また島の1/4がピートの湿原で覆われていることから、伝統的にウイスキー造りが盛んであった。
麦芽を乾燥させる際の燃料に潮風がたっぷり染み込んだピートを使用するため、ヨード臭やピート由来のスモーキーさが特徴で、水もピートの影響を受けており、さらには蒸留所が海辺に建てられていることもこの特徴に一役買っています。クセが強いため、ブレンデッドウイスキーでは脇役の扱いとなります。

アードベッグ:Ardbeg/LVMH
アードナッホー:Ardnahoe/ハンターレイン
ボウモア:Bowmore/ビームサントリー
ブルイックラディ:Bruichladdich/レミーコアントロー
ブナハーブン:Bunnahabhain/ディステル
カリラ:Caol ila/ディアジオ
キルホーマン:Kilchoman/キルホーマン
ラガヴーリン:Lagavulin/ディアジオ
ラフロイグ:Laphroaig/ビームサントリー

D.ジョンストン:D Johnston & Companyが運営。アイラ島キルダルトン(Kildalton)にある蒸留所です。近隣のアードベッグ・ラガヴーリンとともに「キルダントン3兄弟」とも言われています。名前の由来はゲール語で「広い湾のそばの美しい窪地」という意味です。「You either love it or hate it.」と言われるほどの強いピート香が特徴で、「アイラモルトの王」の異名を持ち、アイラモルトの中で一番売れており、世界中にファンも多く、その1人のチャールズ皇太子により、1994年に蒸留所は王室御用達に指定されています。
歴史としては、1810年頃にアイラ島に移り住んだジョンソン兄弟が、1000エーカーの農地を買い畜産業の傍ら栽培する大麦の一部でウイスキーの蒸留を始めたのが蒸留所のはじまりとなります。このウイスキーが評判になると、1815年に畜産業を畳みラフロイグ蒸留所を創業しました。

1921-1954年の間に、オーナーを努めたイアン・ハンター(Ian Hunter)は、創業者であるジョンソン家系最後のオーナーであり、当時ピーター・マッキーとの長年の裁判により疲労していたラフロイグ蒸留所を建て直した人物です。彼は、米国禁酒法時代のアメリカに「ラフロイグは薬品の香りがする」として薬用酒としての輸入を認めさせたり、バーボン樽での熟成を導入するなどの功績を残しています。

蒸留所近辺に記者を寄せ付けなかったほどの厳格な秘密主義者だったそうですが、ベッシー・ウィリアムソン(Bessie Williamson)には全幅の信頼を寄せ、遺言により蒸留所の全てを彼女に相続させました。

  • 製法の特徴として、床の上で大麦を発芽させる伝統的なフロアモルティング(床式製麦)を行なっています。現在このフロアモルティングを行なっているのはラフロイグやボウモアなど6蒸留所のみです。
    モルティングフロアは4つあり、蒸留所で使用するモルトの約15%を生産しています。残す85%はポートエレンやスコットランド本土から仕入れた35~45ppmのモルトを使用しています。
  • 発芽が終了した大麦は乾燥塔の中で乾燥には30時間を乾燥されます。最初の12時間は自社の湿原で掘り出した専用ピートをゆっくり燻す事でピート香を強く付けています。
  • シングルモルト用にはバーボンの後のファーストフィルだけを使い、強いピート香の中に適度のバニラ香・クリーミーさといった優しさが与えられます。
  • 製麦工場からピート炉までの10mほどを運搬列車が走っていて、アイラ島唯一の「鉄道」と呼ばれています。
  • ピートの強さは麦芽に付着したフェノール化合物の濃度で表されますが、ラフロイグではその濃度が40~60ppm以上(ヘビーピートと言われます)、ピートが強いと言われるボウモアでも30ppm前後とのことなので圧倒的です。
  • 1994年に結成された「フレンズ・オブ・ラフロイグ(FOL)」の登録者数は約70万人で、入会するとウイスキーの優先購入権や限定ボトル購入権などの特典がもらえます。また毎年1杯分のラフロイグを賃貸料として、蒸留所が所有する土地1平方フィート分の借地権を生涯にわたって手に入れられます。
  • 4時間半に及ぶラフロイグ蒸留所の見学ツアーは「WATER TO WHISKY EXPERIENCE」と呼ばれ、ラフロイグのすべてが体験できる人気ツアーといわれています。蒸留所が使用する水源まで散策し、原料水で割ったウイスキーを1杯いただきます。その後ピート切り出し体験や、蒸留所でフロアモルティングを体験、キルン点検なども味わえます。ガイドのマンツーマンによる施設見学では、麦芽汁やウォッシュの試飲もあります。最後の試飲会も1時間以上時間が割かれ、貯蔵庫の樽からさまざまな種類のラフロイグを試飲できます。

キャンベルタウン(Campbeltown)

キンタイア半島の南方に位置する人口5千人程の小さな町です。
資源が豊富で良港な港湾もあったことから、ウイスキー蒸留は古くから行なわれていたと言われており、19世紀時点で30もの蒸留所が存在していましたが、米国禁酒法時代に質の悪い密造ウイスキーを流していた経緯もあり、禁酒法解除後に衰退。
更に世間がハイランドモルトのような軽めな味わいを好むトレンドに流れていったことで敬遠されるようになってしまいました。
潮っぽい風味・香り豊かでオイリーといった特徴があり、近年では蒸留所の復興を目指しています。アイラ地方の蒸留所に比べてピート処理が軽いにもかかわらず潮っぽさが出ているのは、この地方に発生する”海もや”に起因すると言われています。

グレンガイル:Glengyle/J&A ミッチェル
グレンスコシア:Glen Scotia/ロッホローモンド
スプリングバンク:Springbank/J&A ミッチェル

アイランズ

オークニー諸島、スカイ島、マル島、ジュラ島、アラン島にある6つの蒸留所を纏めてアイランズ地域と言います。共通する特徴は特になく、あくまで地理上の括りになります。

アラン:Arran/アイル・オブ・アラン・ディスティラーズ
ハイランドパーク:Highland Park/エドリントン
ジュラ:Jura/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)

ジュラ島(Jura Isle)にある唯一のモルトウイスキー蒸留所です。アイル・オブ・ジュラ蒸留所とも言われます。

アイラ島の北東に位置するジュラ島は、北ゲルマン語で「鹿」を意味します。島民200人ほどで道路も1本しかない静かな島ですが、現在も5,000匹以上の野生のアカシカがいると言われています。
この島では良質な水・ピート・清澄な空気に恵まれていたこともあり、1502年には既にウイスキーの密造が行われていたそうです。

ジュラ蒸留所は1810年に創業され、当時は「スモールアイル」という名称でしたが、1831年に現在の蒸留所名になりました。その後、1901年に閉鎖・取り壊しとなった歴史がありますが、1963年に改めて再建され現在に至っています。
特に1995年にホワイト&マッカイ社が買収してからは蒸留所の大改革が進められており、交通の便が悪い地域ながらも多くの観光客に訪れるようになり、現在では年間で2,200万Lのウイスキーを生産しています。

  • 標高約300mに位置するマーケット湖のロッホ・ア・ヴァレ・ヴァルケイ(Loch a’ Bhaile-Mhargaidh)を仕込み水として使用しています。
  • 醗酵槽はステンレス製のものが6基あり、高さ8mのランタンヘッド型のポットスチルが4基あります。
スキャパ:Scapa/ペルノ・リカール
タリスカー:Talisker/ディアジオ
  • ★★★タリスカー 10年:Talisker 10 years
  • タリスカー ストーム:STORM
  • タリスカー ポートリー:PORT RUIGHE
  • タリスカー 57°ノース:57° NORTH
  • タリスカー 18年
  • タリスカー 25年
  • タリスカー 30年
  • タリスカー ディスティラーズ エディション:DISTILLERS EDITION

スカイ島(Isle of Skye)唯一のモルトウイスキー蒸留所です。

スカイ島は、スコットランド北西部に位置する1,700km2ほどの大きさの島で、本土を除くとルイス島についで2番目に大きな島です。バイキングが使用していた古代ノース語で「翼の形をした島」が由来と言われています。
蒸留所のあるカーボスト(Carbost)は、北緯57度でありながらメキシコ湾流の影響で雪が積もることは少ないものの、「霧の島」と呼ばれるほど濃霧に覆われたり天候が非常に変わりやすい気候です。蒸留所名の由来は、近くにある傾いた大岩(タリスカー・ハウス)から命名されています。

近隣のエイグ島から渡来したヒュー&ケニスのマカスキル兄弟(Hugh and Kenneth MacAskill)が、農地として借用した土地で副業として1830年に蒸留所をオープンしました。オープン当初の経営は決して順調ではなかったそうで、近隣住民の反発や資金繰りがうまくいかず、北スコットランド銀行など様々なオーナーの元をわたりましたが、1925年にDCL社に買収され現在に至っています。

1960年には蒸留所で火災が発生しましたが、当時の従業員の懸命な努力により2年後に復活しました。

  • 岩礁の島であることから、仕込み水は蒸留所の近くの丘に掘った14も地下水源からなるホークヒルの水を使用しています。ミネラルとピートが豊富な水源と言われています。
  • ポットスチルのアームは途中で2度折れ曲がっており、カーブ部分に溜まった液体は釜に戻されることで、モルト独特のパワフルな胡椒の風味を生み出していると言われています。
  • 1928年までアイリッシュ式のの3回蒸留が行われており、その名残としてウォッシュスチルが2基に対して3基のスピリットスチルが設置されています。
  • シングルモルトとしても有名ですが、ジョニーウォーカーなどのブレンディングモルトとしても活躍しています。
  • 『ジキル博士とハイド氏』『宝島』などの著者として有名なロバート・スティーヴンソン(Robert Louis Balfour Stevenson)は、タリスカーこそが酒の王者として「KING OF DRINKS」と名づけるほど愛飲していました。
トバモリー:Tobermory/ディステル

閉鎖済シングルモルト蒸留所

  • 【北ハイランド】ベンウイヴィス:Ben Wyvis/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
  • 【北ハイランド】ブローラ:Brora/ディアジオ
  • 【北ハイランド】グレンアルビン:Glen Albyn/ディアジオ
  • 【北ハイランド】グレンモール:Glen Mhor/ディアジオ
  • 【北ハイランド】ミルバーン:Millburn/ディアジオ
  • 【東ハイランド】バンフ:Banff/ディアジオ
  • 【東ハイランド】グレネスク:Glenesk/ディアジオ
  • 【東ハイランド】グレンユリーロイヤル:Glenury Royal/ディアジオ
  • 【東ハイランド】ヒルサイド:Hillside/ディアジオ
    • 【東ハイランド】ロッホサイド:Lochside/ペルノ・リカール
  • 【東ハイランド】ノースポート:North Port/ディアジオ
  • 【西ハイランド】グレンロッキー:Glenlochy/ディアジオ
  • 【ローランド】グレンフラグラー:Glen Flagler/インターナショナルビバレッジ
  • 【ローランド】インヴァーリーヴン:Inverleven/ペルノ・リカール
  • 【ローランド】キリーロッホ:Killyloch/インターナショナルビバレッジ
  • 【ローランド】キンクレイス:Kinclaith/ペルノ・リカール
  • 【ローランド】レディバーン:Ladyburn/ウィリアム・グラント&サンズ
  • 【ローランド】リトルミル:Littlemill/ロッホローモンド
  • 【ローランド】ロッホカトリン・アデルフィ:Loch Katrine Adelphi/アデルフィ
    かつてスコットランドのローランド地方にあったモルトウイスキーとグレーンウイスキー蒸留所です。

    1826年、チャールズとデビッドのグレイ兄弟(Charles and David Grey)により、グラスゴーを流れるクライド川に架かるビクトリア橋のすぐ南の果樹園の地に創業しました。
    当初はアデルフィ蒸留所という名で、グラスゴーで最も成功した蒸留所とも言われていました。
    当時の水源は不明ですが、1859年にグラスゴー市がカトリン湖から市内への大規模な水道事業を手がけると蒸留所も水源をこちらに変更し、1870年に蒸留所の名称をロッホカトリン・アデルフィ蒸留所に変更しました。
    1880年、蒸留所はMessrs A. Walker社に買収されます。オーナーのArchibald Walkerは蒸留所に大規模投資が行ない、グレーン生産用としてコフィースチルも設置します。その他にも製麦設備や4基ポットスチルも備え、1886年には年間最大で235万Lの生産量を誇りました。
    しかし不況の流れには逆らえずその勢いは衰退、1902年にDCLに買収されました。
    更に不運なことに1906年には蒸留タンクが横倒しになって死者が出る事故が発生。様々な不運が重なったことで1907年にモルトの蒸留が終了、グレーン蒸留も1932年には終了となりました。
    以降も貯蔵庫は活用されていましたが1970年代に施設は取り壊され、現在跡地にはイスラム寺院が建てられています。

  • 【ローランド】ローモンド:Lomond/ペルノ・リカール
  • 【ローランド】ローズバンク:Rosebank/イアン・マクロード
  • 【ローランド】セントマグデラン:St Magdalene/ディアジオ
  • 【スペイサイド/エルギン】コールバーン:Coleburn/D and M Winchester
  • 【スペイサイド/ローゼス】キャパドニック:Caperdonich/ペルノ・リカール
  • 【スペイサイド/ダフタウン】コンバルモア:Convalmore/ディアジオ
  • 【スペイサイド/ダフタウン】パークモア:Parkmore/エドリントン
  • 【スペイサイド/ダフタウン】ピティヴェアック:Pittyvaich/ディアジオ
  • 【アイラ】ポートエレン:Port Ellen/ディアジオ
  • 【アイラ】モルトミル蒸留所:Malt Mill/ディアジオ
    1908年、ホワイトホースのオーナーであるピーター・マッキー(Peter Mackie)によりラガヴーリン蒸留所の敷地内に創業しました。
    20世紀初頭、マッキーはキルダルトン沿岸のウイスキーの販売代理店を行なっていましたが、1907年にラフロイグ蒸留所が経営方針転換により代理店契約が打ち切られてしまいます。マッキーはこれを不服としてラフロイグに対して訴訟を起こしますが、逆にラフロイグ側から給水権を妨害したとして逆告訴されてしまいます。
    マッキーは報復としてラフロイグからディスティラーを引き抜き、スチルの形状もモルトもラフロイグと同一のものを使用したモルトミル蒸留所を創業させますが、ラフロイグを脅かす存在にはならず、1960年に操業停止となっています。
    1962年に工場設備は取り除かれ、建物はラガヴーリンのビジターセンターとなっています。
    蒸留器の一部は、7年間ほどラガヴーリンで使用されていました。
タイトルとURLをコピーしました