Talisker/タリスカー蒸留所は、スコットランドのスカイ島唯一のモルトウイスキー蒸留所です。
地域 | スコットランド:アイランズ スカイ島カーボスト(Carbost, Isle of Skye) |
ウイスキーカテゴリ | スコッチウイスキー、シングルモルトウイスキー |
名称の由来 | 蒸留所近くの「タリスカー・ハウス(傾いた大岩)」 |
オーナー・製造元 | Diageo/ディアジオ社 |
日本での販売元 | |
Water source/仕込み水 | /Cnocnan Speireag Burn |
スカイ島は、スコットランド北西部に位置する1,700km2ほどの大きさの島で、本土を除くとルイス島についで2番目に大きな島です。
バイキングが使用していた古代ノース語で「翼の形をした島」が由来と言われています。
蒸留所のある場所は北緯57度でありながら、メキシコ湾流の影響で雪が積もることはまれですが、天候が非常に変わりやすく、別名「霧の島」と呼ばれるほど濃霧に覆われる日が多いそうです。
タリスカー蒸留所の歴史
近隣のエイグ島から渡来したヒュー&ケニスのマカスキル兄弟(Hugh and Kenneth MacAskill)が、農地として借用した土地で副業として1830年に蒸留所をオープンしました。
オープン当初の経営は決して順調ではなかったそうで、近隣住民の反発や資金繰りがうまくいかず、北スコットランド銀行など様々なオーナーの元をわたりましたが、1925年にDCL社に買収され現在に至っています。
1960年には蒸留所で火災が発生しましたが、当時の従業員の懸命な努力により2年後に復活しました。
製法の特徴・こぼれ話
- 「霧の島」と言われますが岩礁の島であることから、Water source/仕込み水 は蒸留所の近くの丘に掘った14も地下水源からなるホークヒルの水を使用しています。ミネラルとピートが豊富な水源と言われています。
- ポットスチルのアームは途中で2度折れ曲がっており、カーブ部分に溜まった液体は釜に戻されることで、モルト独特のパワフルな胡椒の風味を生み出していると言われています。
- 1928年までアイリッシュ式のの3回蒸留が行われており、その名残としてウォッシュスチルが2基に対して3基のスピリットスチルが設置されています。
- シングルモルトとしても有名ですが、JOHNNIE WALKER/ジョニーウォーカー などのブレンディングモルトとしても活躍しています。
- 『ジキル博士とハイド氏』『宝島』などの著者として有名なロバート・スティーヴンソン(Robert Louis Balfour Stevenson)は、タリスカーこそが酒の王者として「KING OF DRINKS」と名づけるほど愛飲していました。
主な製品ラインナップ
- タリスカー ストーム/TALISKER STORM
荒々しくスパイシーでピーティーなテイストに、嵐の様な潮の風味と甘い麦の香り。後味は草原の様なフィニッシュ。 - タリスカー ポートリー/TALISKER PORT RUIGHE
スカイ島最大の港町ポートリーから命名。19世紀、荒波を乗り越えポルトガルに向かい、ポートワインを買い付けてていた先人達を称えて名づけたそうです。完熟したプラムのような甘さが特徴。 - タリスカー 57°ノース/TALISKER 57° NORTH
蒸留所のある北緯57度から命名。アメリカンホワイトオークのリフィル樽で熟成させた、甘い口当たりながらも力強いスモーキー、黒コショウの様なフィニッシュを持ち合わせているのが特徴。 - タリスカー 18年/TALISKER 18 YEARS
- タリスカー 25年/TALISKER 25 YEARS
- タリスカー 30年/TALISKER 30 YEARS
- タリスカー ディスティラーズ エディション/TALISKER DISTILLERS EDITION