サントリーHD
大阪に本拠地を置くアルコール・清涼飲料水の製造販売メーカー。
子会社としてビームサントリーの他、スピリッツ事業製造・正規輸入会社のサントリースピリッツ、サントリー知多蒸溜所株式会社などがある。
国内に山崎蒸留所、白州蒸留所、知多蒸留所の他、近江にエージングセラー施設を所有。
歴史
1899年に鳥井信治郎が葡萄酒の製造販売を目的とした鳥井商店を大阪市に創業。
1907年に「赤玉ポートワイン」を発売後、1923年に山崎蒸留所を創業させ、竹鶴政孝のもと本格的なウイスキーの製造を開始。1929年に国産ウイスキー第1号である「サントリーウイスキー」(現在のホワイト)の発売後、1937年には「十二年もの」(のちの「角瓶」)を、1946年には「トリス」も発売し、アンクル・トリスやトリスバーといった流行を作る。
1921年に社名を株式会社壽屋に変更後、1963年にサントリー株式会社に商号変更。
ビーム サントリー(Beam Suntory)
アメリカ合衆国イリノイ州ディアフィールドに本社を構える蒸留酒生産者で、サントリーHDの独立子会社。2014年5月にサントリーHDが米ビーム社の買収を完了させ、ビーム社はビームサントリーに社名変更して全世界のスピリッツ事業を統括。
山崎蒸留所
基本情報
- ブランド名(J):山崎蒸留所
- ブランド名(E):Yamazaki
- 住所:大阪府三島郡島本町
- 生産ウイスキー:モルト
歴史
1923年に日本初のモルトウイスキー蒸留所として創業。
かつて千利休がこの地に茶室を設けたほど水質がよい立地といわれています。
寿屋創業者である鳥井信治郎は、スコットランドでウイスキー製造を学んだ竹鶴政孝を所長に任命後、1929年に日本初のウイスキー「白札」を製造出荷。
竹鶴は10年の契約期間終了後、契約更新せずに退社し、北海道余市郡余市町大日本果汁(のちのニッカウヰスキー)を設立。
主な特徴
- 様々なタイプの原酒を作るため、発酵槽はステンレス槽だけでなく木桶槽も使用。蒸溜釜初溜釜、再溜釜各6基ずつ備えています。
- ポットスチルの形状は主に新旧2種類のストレートヘッド型とバルジ型を採用しています。加熱方法も直火蒸留と間接加熱の2種類。
- 熟成庫は樽を三段から四段積みあげてたダンネージ式を主に採用。
- カスクはホワイトオーク製のパンチョンを多く用いている他、シェリーバット、ミズナラ樽などを様々な種類の樽を使用。
白州蒸留所
基本情報
- ブランド名(J):白州蒸留所
- ブランド名(E):Hakushu
- 住所:山梨県北杜市
- 生産ウイスキー:モルト
歴史
主な特徴
- 仕込み水として南アルプスからの天然水を使用し、みずみずしくフレッシュな香りと爽やかでキレのあるシングルモルトを生産。
- 大正時代に山崎蒸留所に建設されたキルンを復元させ、1979年に敷地内にウイスキー博物館をオープン。小型のランタンヘッド型ポットスチルで、直火蒸留を採用しています。
知多蒸留所
基本情報
- ブランド名(J):知多蒸留所
- ブランド名(E):Chita
- 住所:愛知県知多市
- 生産ウイスキー:グレーン
歴史
1973年創業。
主な特徴