スコットランド:シングルモルト
ハイランド(Highland)
スコットランド北部地方のグリーノックとスターリング・パースを結ぶ線の北側の地域。ハイランドの首都とも呼ばれるインヴァネスという人口7万人程の街があります。
氷河時代に氷河の侵食を最も激しく受けた地域で、荒涼とした山々や谷から流れる清流、ピートに覆われた湿地などウイスキー作りに適した環境で、また、イングランドから遠く離れ、山岳地帯であることから密造時代にも官吏の目を逃れてウイスキー造りが盛んに行なわれていた。
東西南北の4地区に分類され、全体的に豊かなコクと香りを持っているのが特徴です。
東部はスペイサイドに近いためフローラルさが、西部は潮っぽさが、南部はフレッシュさ、北部は力強さが、といった具合に味わいも分かれます。
- 北ハイランド
- Balblair:バルブレア/インターナショナルビバレッジ
- Clynelish:クライヌリッシュ/ディアジオ
- Dalmore:ダルモア/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
- Dalwhinnie:ダルウィニー/ディアジオ
- Glen Ord:グレンオード/ディアジオ
- Glenmorangie:グレンモーレンジィ/LVMH
- Pulteney:プルトニー/インターナショナルビバレッジ
- Royal Brackla:ロイヤルブラックラ/バカルディ
- Speyside:スペイサイド/ハーベイ・オブ・エディンバラ
- Teaninich:ティーニック/ディアジオ
- Tomatin:トマーティン/宝酒造
- 南ハイランド
- Aberfeldy:アバフェルディ/バカルディ
- Blair Athol:ブレアアソール/ディアジオ
- Deanston:ディーンストン/ディスティル
- Edradour:エドラダワー/シグナトリー・ビンテージ
- Glengoyne:グレンゴイン/イアン・マクロード
- Glenturret:グレンタレット/グレンタレット
- Loch Lomond:ロッホローモンド/ロッホローモンド
- Tullibardine:タリバーディン/ピカールワイン&スピリッツ
- 東ハイランド
- Ardmore:アードモア/ビームサントリー
- Fettercairn:フェッターケアン/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
- Glen Garioch:グレンギリー/ビームサントリー
- Glencadam:グレンカダム/アンガス・ダンディ
- Glendronach:グレンドロナック/ブラウンフォーマン
- Glenglassaugh:グレングラッサ/ブラウンフォーマン
- Glenugie:グレンアギー/ペルノ・リカール
- Knockdhu:ノックドゥー/インターナショナルビバレッジ
- Macduff:マクダフ/バカルディ
- Royal Lochnagar:ロイヤルロッホナガー/ディアジオ
- 西ハイランド
- Ardnamurchan:アードナムルッカン/アデルフィ
- Ben Nevis:ベンネヴィス/アサヒ
- Oban:オーバン/ディアジオ
ローランド(Lowland)
グリーノックとスターリング、パースを結ぶ線の南側の地域で、スコットランドの首都エディンバラ(Edinburgh)や、グラスゴー(Glasgow)がある産業革命の中心地です。
ハイランドに比べ穏やかな丘陵地帯が続きイングランドとも近く、穀物の生産量や木炭の供給が豊富だったことから18世紀からウイスキー製造が行われ、1830年代半ばには115以上の蒸留所が認可されていましたが、密造時代に質の悪いウイスキー作りが流行したためモルトウイスキーの蒸留所は激減、豊富な原料をもとにしたグレーンウイスキーの生産地となります。
ピートによるスモーキーさは少なく、製麦に木炭を使ったり、発芽した大麦麦芽に加え未発芽の大麦と小麦も用い、3回蒸留の蒸留所も多く、癖も少なめで甘い香りが特徴的で、近年徐々に盛り上がりを見せています。
- Ailsa Bay:アイルサベイ/ウィリアム・グラント&サンズ
- Annandale:アナンデール/アナンデール
1919年に閉鎖後、2014年に操業再開。オーナーはデイヴィッド・トムソンとテレサ・チャーチ夫妻。 - Auchentoshan:オーヘントッシャン/ビームサントリー
- Bladnoch:ブラッドノック/ブラッドノック
- Daftmill:ダフトミル/フランシス&イアン・カスバート
2005年にライセンス取得し、家族経営を行なっている。 - Glenkinchie:グレンキンチー/ディアジオ
- Kingsbarns:キングスバーンズ/ウィームスディティラリー
スペイサイド(Speyside)
鮭釣りで有名なスコットランドのスペイ川河畔地方。地理的にはハイランドに含まれますが、多くの蒸留所が集中して味わいも似ているため、ハイランド地方と区別されています。
グランビアン山脈がもたらす冷涼な気候と良質な湧き水、大麦栽培に適した環境が揃っており、古くから密造酒製造の中心地として栄え、スコッチウイスキー発祥の地ともいわれていています。現在でもスコッチウイスキーの6割近くがこの地域で生産されています。華やかな香りと端麗なピート香をもち、甘みを帯びた落ちついたエレガントさを兼ね揃えていて、ブレンデッドスコッチの原酒としても重宝されてます。
- フォレス地域(Forres)
- Benromach:ベンローマック/スペイモルトウイスキー
- Dallas Dhu:ダラスデュー/ディアジオ
- エルギン地域(Elgin)
- Benriach:ベンリアック/ブラウンフォーマン
- Glenburgie:グレンバーギー/ペルノ・リカール
- Glenlossie:グレンロッシー/ディアジオ
- Glen Elgin:グレンエルギン/ディアジオ
- Glen Moray:グレンマレイ/ラ・マルティニケーズ
- Linkwood:リンクウッド/ディアジオ
- Longmorn:ロングモーン/ペルノ・リカール
- Mannochmore:マノックモア/ディアジオ
- Miltonduff:ミルトンダフ/ペルノ・リカール
- Roseisle:ローズアイル/ディアジオ
- バッキー地域(Buckie)
- Inchgower:インチガワー/ディアジオ
- キース地域(Keith)
- Auchroisk:オスロスク/ディアジオ
- Aultmore:オルトモア/バカルディ
- Glentauchers:グレントファース/ペルノ・リカール
- Glen Keith:グレンキース/ペルノ・リカール
グレンアイラ Glenislaを生産。 - Strathisla:ストラスアイラ/ペルノ・リカール
- Strathmill:ストラスミル/ディアジオ
- ローゼス地域(Rothes)
- Glenrothes:グレンロセス/エドリントン
- Glen Grant:グレングラント/カンパリ
- Glen Spey:グレンスペイ/ディアジオ
- Speyburn:スペイバーン/インターナショナルビバレッジ
- ダフタウン地域(Dufftown)
1817年にジェームズ・ダフが築いた小さな街ですが、1823年創業のモートラックをはじめとして現在でも数多くの蒸留所が稼動しており、「ウイスキー=ダフタウン」と言われるほどウイスキー作りが盛んです。19世紀頃には当時稼動していた、バルヴェニー、ダフタウン、グレンダラン、グレンフィディック、モートラック、コンバルモア、パークモアの7つの蒸留所をなぞらえて「ローマは7つの丘の上につくられ、ダフタウンは7つのスチルの上に立っている」とまで言われていました。- Alt A’ Bhainne:アルタナベーン/ペルノ・リカール
- Balvenie:バルヴェニー/ウィリアム・グラント&サンズ
- Dufftown:ダフタウン/ディアジオ
- Glendullan:グレンダラン/ディアジオ
- Glenfiddich:グレンフィディック/ウィリアム・グラント&サンズ
- Kininvie:キニンヴィ/ウィリアム・グラント&サンズ
- Mortlach:モートラック/ディアジオ
- リベット地域(Livet)
- The Glenlivet:ザ・グレンリベット/ペルノ・リカール
- Braeval:ブレイヴァル/ペルノ・リカール
- Tamnavulin:タムナヴーリン/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
- Tomintoul:トミントール/アンガス・ダンディ
- スペイ川中流域他
- Aberlour:アベラワー/ペルノ・リカール
- Balmenach:バルミニック/インターナショナルビバレッジ
- Benrinnes:ベンリネス/ディアジオ
- Cardhu:カーデュ/ディアジオ
- Cragganmore:クラガンモア/ディアジオ
- Craigellachie:クライゲラキ/バカルディ
- Dailuaine:ダルユーイン/ディアジオ
- Dalmunach:ダルムナック/ペルノ・リカール
- Glenallachie:グレンアラヒー/グレンアラヒー
- Glenfarclas:グレンファークラス/J&G グラント
- Imperial:インペリアル/ペルノ・リカール
- Knockando:ノッカンドゥ/ディアジオ
- The Macallan:ザ・マッカラン/エドリントン
1824年創業。「シングルモルトのロールスロイス」とも言われ、シングルモルトとして第3位の売上を誇る。
2018年、海外のオークションにて60年熟成のボトルがで1億円超で落札され話題となった。 - Tamdhu:タムドゥー/イアン・マクロード
- Tormore:トーモア/ペルノ・リカール
アイラ(Islay)
スコットランドの西海岸と北アイルランドの間に位置する人口3,500人ほどの淡路島より少し大きい島。昔はアイレイとも呼ばれていました。温暖で大麦の栽培に適しており、また島の1/4がピートの湿原で覆われていることから、伝統的にウイスキー造りが盛んであった。
麦芽を乾燥させる際の燃料に潮風がたっぷり染み込んだピートを使用するため、ヨード臭やピート由来のスモーキーさが特徴で、水もピートの影響を受けており、さらには蒸留所が海辺に建てられていることもこの特徴に一役買っています。クセが強いため、ブレンデッドウイスキーでは脇役の扱いとなります。
- Ardbeg:アードベッグ/LVMH
- Ardnahoe:アードナッホー/ハンターレイン
- Bowmore:ボウモア/ビームサントリー
- Bruichladdich:ブルイックラディ/レミーコアントロー
- Bunnahabhain:ブナハーブン/ディステル
- Caol ila:カリラ/ディアジオ
- Kilchoman:キルホーマン/キルホーマン
- Lagavulin:ラガヴーリン/ディアジオ
- Laphroaig:ラフロイグ/ビームサントリー
キャンベルタウン(Campbeltown)
キンタイア半島の南方に位置する人口5千人程の小さな町です。
資源が豊富で良港な港湾もあったことから、ウイスキー蒸留は古くから行なわれていたと言われており、19世紀時点で30もの蒸留所が存在していましたが、米国禁酒法時代に質の悪い密造ウイスキーを流していた経緯もあり、禁酒法解除後に衰退。更に世間がハイランドモルトのような軽めな味わいを好むトレンドに流れていったことで敬遠されるようになってしまいました。
潮っぽい風味・香り豊かでオイリーといった特徴があり、近年では蒸留所の復興を目指しています。アイラ地方の蒸留所に比べてピート処理が軽いにもかかわらず潮っぽさが出ているのは、この地方に発生する”海もや”に起因すると言われています。
- Glengyle:グレンガイル/J&A ミッチェル
- Glen Scotia:グレンスコシア/ロッホローモンド
- Springbank:スプリングバンク/J&A ミッチェル
アイランズ
オークニー諸島、スカイ島、マル島、ジュラ島、アラン島にある6つの蒸留所を纏めてアイランズ地域と言います。共通する特徴は特になく、あくまで地理上の括りになります。
- Arran:アラン/アイル・オブ・アラン・ディスティラーズ
- Highland Park:ハイランドパーク/エドリントン
- Jura:ジュラ/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
- Scapa:スキャパ/ペルノ・リカール
- Talisker:タリスカー/ディアジオ
- Tobermory:トバモリー/ディステル
閉鎖済シングルモルト蒸留所
- ハイランド
- 北ハイランド
- Ben Wyvis:ベンウイヴィス/エンペラドール(ホワイト&マッカイ)
- Brora:ブローラ/ディアジオ
- Glen Albyn:グレンアルビン/ディアジオ
- Glen Mhor:グレンモール/ディアジオ
- Millburn:ミルバーン/ディアジオ
- 東ハイランド
- Banff:バンフ/ディアジオ
- Glenesk:グレネスク/ディアジオ
- Glenury Royal:グレンユリーロイヤル/ディアジオ
- Hillside:ヒルサイド/ディアジオ
- Lochside:ロッホサイド/ペルノ・リカール
- North Port:ノースポート/ディアジオ
- 西ハイランド
- Glenlochy:グレンロッキー/ディアジオ
- 北ハイランド
- ローランド
- Glen Flagler:グレンフラグラー/インターナショナルビバレッジ
- Inverleven:インヴァーリーヴン/ペルノ・リカール
- Killyloch:キリーロッホ/インターナショナルビバレッジ
- Kinclaith:キンクレイス/ペルノ・リカール
- Ladyburn:レディバーン/ウィリアム・グラント&サンズ
- Littlemill:リトルミル/ロッホローモンド
- Loch Katrine Adelphi:ロッホカトリン・アデルフィ/アデルフィ
- Lomond:ローモンド/ペルノ・リカール
- Rosebank:ローズバンク/イアン・マクロード
- St Magdalene:セントマグデラン/ディアジオ
- スペイサイド
- エルギン
- Coleburn:コールバーン/D and M Winchester
- ローゼス
- Caperdonich:キャパドニック/ペルノ・リカール
- ダフタウン
- Convalmore:コンバルモア/ディアジオ
- Parkmore:パークモア/エドリントン
- Pittyvaich:ピティヴェアック/ディアジオ
- エルギン
- アイラ
- Port Ellen:ポートエレン/ディアジオ
- Malt Mill:モルトミル/ディアジオ
スコットランド:グレーン
- Cameronbridge:キャメロンブリッジ
- Girvan:ガーヴァン/ウィリアム・グラント&サンズ
ローランド地方にあり、かつては「レディバーン」というシングルモルトを製造していたが、現在はグレーンの他ジンの蒸留も行なっている。 - Invergordon:インヴァーゴードン/エンペラドール
- Loch Lomond:ロッホローモンド/ロッホローモンド
- North British:ノースブリティッシュ
- Starlaw:スターロー/ラ・マルティニケーズ
ローランド地方のウェストロージアン郡バスゲイト。2010年創業。ラベル5用のグレーンウイスキーを生産しており、ブレンディングとボトリングの設備も併設。 - Strathclyde:ストラスクライド/ペルノ・リカール
ローランド地方。
停止蒸留所
- Caledonian:カレドニアン:/ディアジオ
- Cambus:キャンバス:/ディアジオ
- Carsebridge:カースブリッジ/ディアジオ
- Dumbarton:ダンバートン/ペルノ・リカール
- Garnheath:ガンヒース/インターナショナルビバレッジ
- Port Dundas:ポートダンダス/ディアジオ
ローランド地方にあったが2010年閉鎖。
日本
余市:Yoichi | 北海道余市郡 | ニッカウヰスキー | シングルモルト |
厚岸:Akkeshi | 堅展実業 | ||
宮城峡:Miyagikyo | 宮城県仙台市 | ニッカウヰスキー | |
安積:Asato | 福島県郡山市 | 笹の川酒造 | |
三郎丸蒸留所:Saburomaru | 富山県砺波市三郎丸 | 若鶴酒造 | |
秩父・秩父第2:Chichibu・Chichibu 2nd | 埼玉県秩父 | ベンチャーウイスキー | |
八郷:Yasato | 茨城県石岡市 | 木内酒造 | |
白州:Hakushu | 山梨県北杜市 | サントリーHD | |
知多:Chita | 愛知県知多市 | サントリーHD | |
富士御殿場:Fuji Gotenba | キリンHD | ||
ガイアフロー静岡:Gaia Flow Shizuoka | 静岡県静岡市 | ガイアフロー | |
小諸:Komoro | 長野県小諸市 | 軽井沢蒸留酒製造社 | |
碧南:Hekinan | 愛知県碧南市 | 相生ユニビオ | |
山崎:Yamazaki | 大阪府三島郡島本町 | サントリーHD | |
江井ヶ嶋ホワイトオーク:Eigashima White Oak | 江井ヶ嶋酒造 | ||
長濱:Nagahama | 長浜浪漫ビール | ||
桜尾 | 広島県廿日市市 | 中国醸造 | |
セトウチ ディスティラリー:Setouchi | 広島県呉市 | 三宅本店 1856年創業の老舗日本酒メーカー。代表銘柄の「千福」は、戦前には海軍御用達の日本酒として戦艦大和に納品されていた。2022年に本社敷地内に1億円を投じて年間1万6000L生産可能なウイスキー蒸溜所を創設。灰ヶ峰の伏流水を仕込み水として使用したシングルモルトウイスキーを生産し、「瀬戸内」のブランド名で2023年から販売予定。 |
|
嘉之助 | 鹿児島県日置市 | 小正醸造 |
アメリカ
- Barton:バートン蒸留所
- Buffalo Trace:バッファロートレース蒸留所/サゼラック
2000年以前はエンシャントエイジ蒸留所と呼ばれていた。ウイスキーだけでなくウォッカも製造している。 - Early Times:アーリータイムズ蒸留所/ブラウンフォーマン
- Four Roses:フォアローゼズ/キリンHD
- Hudson Whiskey:ハドソンウイスキー蒸留所/ウィリアム・グラント&サンズ
米ニューヨーク州タットヒルタウン・スピリッツ社 - Heaven Hill Bernheim:ヘヴンヒルバーンハイム蒸留所/ヘブンヒル
ケンタッキー州ルイビルにある蒸留所。
生産量としては全米でも大手のアメリカンウイスキー蒸留所のひとつで、200近いウイスキーブランドを展開している他、ボトラーズに原酒を販売して他社ブランドとしても幅広く展開している。
ヘブンヒル社
アメリカのケンタッキー州バーズタウンに本拠地を置くウイスキーメーカーで、もともと蒸留所があったバーズタウンの農場主の名前がWilliam Heavenであったため、「Heavenhill」と1単語にするつもりが、印刷ミスにより「Heaven Hill」と2単語になった。米国禁酒法廃止後の1935年に、ジョセフ・L・ビーム(Joseph L. Beam)やシャビラ家(Shapira)など複数の投資家により設立。当時はオールドヘヴンヒルスプリング蒸留所(Old Heaven Hill Spring)と呼ばれていた。
のちにシャピラ家に経営権を握って以降、現在までシャビラ家による家族経営が守られていて、一族経営での独立系ウイスキー蒸留会社としてはアメリカ最大級。
また、創業から関わってきたビーム家との縁も強く、現在でもビーム家の子孫がマスターディスティラーを務めています。
1996年に蒸留施設が落雷によって炎上する事故が発生し、空中で爆発した樽が流れ星のようになり、9万バレルの原酒が引火し”火の川”が出来たと言われている。この事故の影響によりウイスキー生産が滞ってしまったが、ブラウンフォーマンやジムビームのサポートもありながらウイスキーを生産し、1999年にはシェンレー社が保有していたルイビルにあるバーンハイム蒸留所を購入して改装、ヘヴンヒルバーンハイム蒸留所として操業再開を果たして現在に至る。(一部熟成は引き続き旧バーズタウン)2004年には旧オールドヘヴンヒルスプリング蒸留所にヘリテージセンターを開設。2010年以降には蒸留所の拡張をおこない、バーボンウイスキーとしては現在2番目の貯蔵量を誇る蒸留所となっている。創業以来マスターディスティラーはビーム家の一族が代々務めていて、イースト菌もビーム社から仕入れています。マッシュビルは以下のとおり。コーン78%、ライ10%、大麦麦芽12%コーン70%、小麦20%、大麦麦芽10% (フェッツジェラルドなど) - Jim Beam:ジムビーム蒸留所/ビームサントリー
バーボンの売上世界一を誇る蒸留所。 - Jack Daniel’s:ジャックダニエル蒸留所/ブラウンフォーマン
テネシー州リンチバーグ(Lynchburg)にある蒸留所。創業者のジャスパー・ニュートン・”ジャック”・ダニエル(Jasper Newton “Jack” Daniel)は、幼い頃の奉公先である牧師兼であり蒸留所オーナーのダン・コール家でチャコール・メローイング製法でのウィスキー製法を学ぶ。1863年、当時13歳で蒸留所を譲り受けたジャック・ダニエルは、1866年には自分の名をつけたウイスキーを販売、これが現在のジャックダニエルとなりアメリカで初の政府公認の蒸留所となりました。その後、1904年のセントルイス万国博覧会でオールドNo.7(後のブラックラベル)を出品し、世界各国のウイスキーで唯一の金賞を獲得したことで世界的な知名度を手に入れた。米国禁酒法時代は蒸留所は閉鎖へと追い込まれ、禁酒法撤廃後に復興を遂げたものの、後継者問題により1957年より現在のブラウンフォーマンの子会社となっています。蒸留所は1972年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録。 - Maker’s Mark:メーカーズマーク/ビームサントリー
- WILD TURKEY:ワイルドターキー/カンパリ
アイルランド
- Buchmills:ブッシュミルズ
- Cooley:クーリー
1987年に独立系蒸留所を設置する国策によって創業開始。 - Kilbeggan:キルベガン
- Midleton:ミドルトン
カナダ